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病気に効く薬も、毒になる【04.10.17】

「同和教育」をこれからもズルズルと続ける提案

秋空の下、鈴峰地区のスポーツフェスタ(17日)15日の市議会議員懇談会で、鈴鹿市の「教育集会所」を、「人権教育センター」と呼び変えて存続させる条例改正案が示されました。
「教育集会所」とは、同和対策事業の一つとして対象地区の児童生徒の学力引き上げなどを目的として、できたもので、鈴鹿市には3ヶ所あります。これまでの30年に及ぶ事業の推進によって、「同和地区」と指定された地域の環境改善はすすみ、行政的な課題は全て解決されました。したがって、国の特別法も廃止、同和対策事業もすべて完了し「一般施策」に移行されました。
この流れで行けば当然、地区内にある「隣保館」と「教育集会所」などの施設も、市内の他の地区と同等の扱いになるのですが、まだこれらの施設には依然として、別枠の職員配置、予算がつけられています。教育集会所の職員は現在、教員が4人、嘱託職員が5人も配置されています。
今回の提案は、このような現状を改めるのではなく、引き続きそのままにしようというもので、時代に逆行するものです。
私は反対の立場から発言し、「前に視察した芦屋市の施設関係者が、同和対策は病気のときの薬のようなもので、病気には良く効いたが、病気が治って健康になったのに飲み続ければ、それは『毒』になると言った」と紹介し、30年もの関係者の努力で同和問題が解決している今、こんな特別・別枠の行政を行なうことは許されない、と主張しました。
この条例案は、12月議会に上程される予定です。

水害からの復興は、これからだ

全力ふりしぼって、綱引き大会(17日)11日に、2回目の海山町救援活動に参加しました。今回はベッドや生活必要品をトラックに満載して現地入りしました。前回、家の片付けに入ったNさん夫婦宅にベッドを届ける約束をしていたからです。Nさんは障害がありベッドなしで寝るのが苦痛で困っていましたが、たまたま私が鈴鹿市民の方の相談で、ベッドが邪魔なので引き取ってほしいとの話があったのです。「ベッドがなくて困っている人」と「ベッドが邪魔で困っている人」の両方を一度に解決できました。
現地は、多くのボランティアの手で、かたづけや掃除は進みました。しかし、ボランティアが引き上げた後に残されたのは、ガランドーになった家で、住民はそこにポツンと座ってこれからの暮らしをどうするのか途方に暮れています。これから必要なのは、ガランドーの家を、再び生活の拠点にしていくことです。
皆さんに呼びかけます。お宅にあるもので、今使っていないもの、十分使えるけど今必要でないものがあったら、それを必要とする人に譲ってください。私の家の倉庫に、そんな家具や品物を預かっています。ある程度集まったら、海山町へ届ける予定ですので、ご協力をお願いします。ご一報いただけば、受け取りに参ります。

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