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金沢市・加賀市・犬山市を視察してきました【04.11.18】

高所監視カメラを使った消防体制・金沢市

消防本部の大画面に映る高所カメラの画像15日から17日にかけて、党鈴鹿亀山市議団合同で行政視察に出かけました。行き先と内容は、次のとおりです。
・金沢市 高所監視カメラについて、都市景観施策について
・加賀市 中学校の給食について、学校建築について
・犬山市 30人学級について、町並み形成について
鈴鹿市の新庁舎に、消防防災のための「高所監視カメラ」を設置することが、今年になって急に決まっていますが、いったいそれはどんなものか、金沢市の消防本部で見てきました。
金沢市は2ヶ所の高いビルの屋上にカメラを据えて、遠隔操作で火災現場などを映して役立てています。画像は本部の大画面に写されて、消火現場への指示や周辺状況の把握に使っています。夜も明るく見える精度の良いカメラで、ズームするとハッキリ人まで見えます。弱点は、雨の日は視界がきかない、死角がある、1台では場所の特定が遅れる、などです。
感想としては、あると便利だが、どうしても必要かどうか、消防の充実はマンパワーを先行するべきではないか、1億円以上の費用がかかるものだけに、しっかり検討が必要だと思います。

消防指令センターを見学


楕円形のユニークな校舎・加賀市錦城中

加賀市の錦城(きんじょう)中学校の新校舎を見学しました。有名な建築家・安藤忠雄氏の設計で、縦150メートル、横30メートルの楕円形、2階建て、しかも鉄筋ですが中も外も木造に見える、面白い校舎です。中央部のふくれた場所が広場になっていて、いろんな教育活動に応用できます。
校長先生は、「子どもたちは気に入っています。ちょっと使い勝手の悪いところの変更が出来ないのが難点」と語っていました。
加賀市の給食は、小中学校ともすべて自校方式で、この錦城中の給食室も立派なものでした。多目的ホールがランチルームになっています。

美術館かと見える校舎の外観


広々として明るく暖かい校舎中央部

             学びの学校づくり・いま注目の犬山

町づくりの中心・国宝の犬山城にて全国的に有名になった「犬山の教育」を、じかに勉強してきました。それはただ単に「先生を増やして30人学級に」というものでなく、各学校に、自主性を持って学級編成や教育課程をつくる権限を与えて、教育委員会がそれを支援するという基本があります。
少人数学級は1クラス34人を上回るところを対象にしていますが、クラスを増やすと、「担任」に教務主任などの先生が回る事になるので、すぐに学校運営が楽になるとはいきません。しかし、独自に市全体で14学級をふやし、非常勤講師を62人、その他学校支援職員もつけるなど、1億5千万円もの人件費を負担しての教育重視の姿勢は、立派です。また算数、理科、国語に独自の副読本を作るなど、子どもたちが「分かる授業」を徹底して追求する姿勢も、おおいに学ぶべきものです。
犬山市は、教育だけでなく、町づくりでも城を中心にした昔からの町の姿に戻すなど、積極的な施策を進めていて、いっぱい学ぶところのある町です。

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