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おそるべきアナクロニズム靖国神社【05.08.13】

百聞は一見にしかず、しかしこんな空間が東京にあったのか!

靖国神社の本殿11日、森川議員と共に日帰りで東京にでかけて、あの靖国神社を見てきました。いま国政でも地方政治でも大きな問題となっている靖国神社とは、一体どんなものだろうか。本や新聞の記事で見ているだけでは、どうもリアリティに欠ける、やはり実物を見ようということで、急遽思い立ったのでした。
地下鉄「九段下」から歩いていくと、えらく大きな鳥居があり、さらに進むと本殿に至ります。神社の規模そのものは椿神社ほどのものですが、その横にドンと立っている「遊就館」が、この神社の存在意義を示していました。
文字どおり「戦争博物館」ともいえるこの「遊就館」は、古代から現代までの日本が関わってきた戦争のいろいろを展示しています。しかしその内容は、「日本は正しい」を最前提としたものばかりで、2時間ほど見て回っているうちに、頭がおかしくなってきました。

ここまで戦争を容認することが出来るのか!

神社より何倍も大きい「遊就館」の本館普通の神社は、氏子や地域の繁栄や平和を願って建てられていますが、、この靖国神社は初めから終わりまで戦争を肯定するものばかりが続きます。
古代の戦争から明治維新まで見たところで疲れて休憩、それから日清、日露戦争までいってまた休憩、いよいよ中国侵略から太平洋戦争(ここでは大東亜戦争)に来る頃にはもうヘトヘトになっていました。
こんなものが戦後60年間、営々と引き続いてきたのか、というのが最大の感想です。平和憲法を国是としてきた60年の裏側に、天皇中心のアジアの盟主たる軍事国家よもう一度という流れが、とぎれずに今日に至っていることを、改めて実感しました。

入口にそびえる「ゼロ戦」や大砲

ゼロ戦の実物が入口にある

大砲の実物。館内いたるところに実物の兵器が展示されている。

ひっそりとたたずむ「千鳥ヶ渊墓苑」

千鳥ヶ渊墓苑は、環境庁の管轄です。靖国神社のすぐ近くには、戦没者追悼の国の施設である「千鳥ヶ渊墓苑」があります。規模では靖国神社の何分の一でしょうか。ここでは、私たちも菊の花を献花してお参りしてきました。5月には小泉首相もここを訪れていますが、全くニュースにもなっていません。靖国に行く時だけ大ニュースになるというのは、靖国自体が問題なのだということを裏付けています。

気分直しに、日本共産党本部を見学してきました。

党本部書記局長室で、市田書記局長と私も森川議員も、靖国の「毒気」にあたって頭がガンガン痛んできました。このまま帰ると、家で寝込んでしまうといけないので、正反対のものを見て精神状態を元に戻そうと、新築まもない日本共産党本部の建物を見学に行きました。
突然の見学申し出にもかかわらず、本部の職員の女性が1時間以上もていねいに本部の中を案内してくれました。意外に思ったのは、館内のどの部屋、どの部署でも出入り自由、案内の方が「鈴鹿の議員団です」と声をかけると皆さんが気軽に「こんにちわ、ようこそ」と答えてくれることでした。「開かれた党を身をもって示す、秘密のアジトのようなイメージを変えること」との説明に納得しました。
書記局の部屋に入っていったら、ちょうど市田書記局長が在席で「やあ、どうぞどうぞ」と局長室に案内いただいて「記念写真とりましょう」と、サービス満点でした。ほっとして、靖国の毒気もやっと消えました。

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