<< 活動日誌の目次に戻る|印刷用画面 >>
「国民保護計画」とは何ぞや?【05.10.07】
有事法制にもとづく「戦争動員計画」を、県も市も作ることに
10月6日、三重県庁に出かけて、共産党県委員会の交渉に参加しました。テーマは「三重県国民保護計画」という、聞きなれない問題です。これは昨年6月成立した「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律」などの、いわゆる有事関連7法にもとづき、各地方自治体で計画を策定が義務付けられたというものです。県はすでに「素案」ができて、今年度中にまとめることになっています。そして来年度には全市町村でも計画を策定するとのことです。
交渉の場で、そもそも「武力攻撃事態」とか「武力攻撃予想事態」とは、具体的にどのようなものを想定して計画を立てるのか、という質問に県の防災危機管理局長・高杉氏は、なにも答えられず、しかし「避難や救援の体制は整えなくてはいけない」と主張して、議論は平行線に終始しました。
私も聞いていても、何がいちばんポイントなのかがよく分かりませんでした。地震や水害などの災害ならば、具体的な被害予測を立てて、そこから有効な対策を講じるというのが、計画のイロハです。ところが、「武力攻撃」などどう考えても、どこの国がどのように攻めて来るのかという肝心のことが予測できないのですから、対策の立てようがありません。
こんな地方自治体が悩むような仕事を、来年は全国の市町村が予算と労力を使ってしなければならないということです。「わが町は作らない」と拒否することは出来ないのです。まったくばかばかしい話です。
こんな計画を全国に押し付ける目的は、「戦争に備えるのは当然」という国民の「戦争意識」を日本のすみずみに浸透させようという、大掛かりなイデオロギー統制を行なうことではないかと思います。いつの間にか「戦争反対」と言えないようなムードが作られていって、そうなれば憲法九条のハードルなども、簡単にひょいと超えてしまうことになりかねません。
介護保険の負担増は困ります
3日に津医療生協鈴鹿亀山支部の皆さんと、介護保険を行なっている「鈴鹿亀山広域連合」との懇談がありました。今回の介護保険制度の改悪見直し、とくに10月からの施設サービスやデイサービスでの居住費・食費の値上げで、たちまち困る利用者が多く出ることへの対応などについて意見交換しました。連合の担当者も、困っているが、具体的にどうカバーするかについては検討中ということでした。
私の父親も長くデイサービスを利用していますが、昼食費が400円から600円に上がるという説明がありました。施設の方の話では、ほんとは800円になるところを抑えて、その分は施設側でもつということです。このような点を、行政が援助しなくては利用者も施設もやっていけなくなります。
だんだん秋らしくなってきました
どこに行ってもキンモクセイの香りがして、コスモスの花がきれいで、秋の気分になってきました。朝の犬の(人間の)運動のときにも、いろいろ秋を発見します。6日の朝は、空気が澄んで山がスッキリと見えました。
カラスウリも赤く色づきました
<< 活動日誌の目次に戻る|印刷用画面 >>