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決算臨時議会が開かれています【05.11.04】
せっかく作っても、まったく利用できない制度
11月1日から9日までの日程で、決算臨時議会が開かれています。以前は12月議会で他の議案といっしょくたに審議していたのを、前倒しで11月に独立して決算だけを集中審議することになったものです。私が主張して、議会改革の中で実現してきたものです。
1年分の全会計の決算ですから、議論したことは山ほどありますが、その中からいくつかを紹介します。
ひとつは、下水道会計の中で「水洗便所改造資金利子補給金」が、わずか「745円」しか使われていなかったと言う問題です。これは下水道につなぐ各戸の工事費を借り入れる場合に利子を市が補助する制度ですが、近ごろの超低金利という中で「3%以上の利子を補助する」制度が合わず、全く利用できなくなっているのです。745円というのは、平成12年に3%をわずか超えた件のものだということです。
私は超低金利に合った制度に直すべきと求め、担当部長も検討すると答弁しました。具体的には、利子分は市が補助し、市民は元金だけ返済する「無利子」にすれば、利用する市民も増え、下水への接続がふえれば市にたくさん下水料金が入り、みんなが得になります。
介護保険料の減免も、いちども適用なし
同様の話が、介護保険料にもありました。何年か前に保険料の減免制度ができているのに、実績を聞いたところ、適用が今まで一度もないと言う返事で、あきれてしまいました。65歳以上の高齢者の多くは低所得で、介護保険料の支払いは大きな負担になっています。ところが取る方はちゃんと考えていて、年金からむりやり天引きするのですから、「滞納する権利」もありません。
保険料減免制度は、私が広域連合の議会で何度も求めて、当局も必要だと認識して作ったのですが、作ったのが広域連合、実際に仕事をするのは市というバラバラな体制が無責任な結果になったといえます。今回答弁に立った保健福祉部長は、減免を議論したときの「広域連合事務局長」、自分のことだから良く憶えていて、前向きの検討を約束しました。
とっくに終わった制度は、オバケのように出てきて
一方、もう終わってしまった制度を蒸し返すという問題もありました。それは旧同和対策事業の対象となった地区に、農業集落排水事業(農村の下水道)の「水洗化促進補助事業」として1件50万円まで補助するものです。
同和事業は平成13年度で全て終結し、とくに個人給付は以後まったくされていませんでしたが、この水洗化補助は特定地区のために16年度からまたオバケのように出てきたのです。
私がこの補助金交付要綱で、「市長が別に定める地域」というのはどこか、どこに書いてあるのかとただすと、「書面にはありません」との答弁。どこのだれが補助金の対象なのかも分からないのに、特定の人にカネを出すという不思議なやり方です。
ほかにも面白い議論がたくさんありましたが、それはまた後日ということに。
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