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廃プラ焼却炉、業者が撤退の意向しめす【06.06.22】

住民の反対運動に押された、県市の行政指導で

廃プラを処理する「北勢クリーン」の建物22日の市議会生活産業委員会の場で、追分町に旭物産が設置しようとしていた廃プラ焼却炉(養魚場のためのボイラーと称する)について、業者側から撤去する意向であるとの報告がありました。
市当局の報告によると、19日に市役所に来た旭物産の役員2名は、この日が報告期限であった違法建築物(ストックヤード)について、これを取り壊すこと、また同時に温水養魚事業は中止する、ボイラーは撤去する、と表明したとのことです。これは口頭での表明であり、具体的にはきちんと「廃止届け」を提出し、その後30日以内に撤去という手続きが行なわれれば、本物になります。
委員会を傍聴していた追分町の役員さんたちは、ちょっと安心した様子でした。

今後同じような「偽装」産廃施設を許さない対策を

一面黄色のユリの花まだ確定的な結果ではありませんが、住民の大きな反対の声が行政を動かし、業者を断念に追い込んだと言うことができます。私の議会質問をはじめとした議会での論議も、住民の期待に答える役割を果たすことができたのではと思います。
しかし、こんな騒動が起こった原因は、産廃焼却炉を「養殖用ボイラー」だなどという「偽装」にたいして、行政がこれはウソだと決められなかったことにあります。したがって、今後も起こりうる同様の問題について、きびしくチェックできる体制をつくることが求められます。
この日の委員会は、業者側の動きを見る必要があるとして、住民から出された請願を「継続審査」としました。もし事業中止が正式に決まったとしても、この機会に今後のための歯止め措置を議会として決めることが必要です。

亀山シャープ工場のための「三重用水」流用にノー!

三重用水加佐登ダム一方、22日の総務委員会では、「三重用水の水を供用対象外の亀山市へ供給することに反対する請願」が、全会一致で採択され、三重県に対して意見書を提出することになりました。
この問題は、2月に三重県企業庁が本年度予算の中に、鈴鹿市の加佐登ダムから亀山市のシャープ工場まで工業用水を供給する予算をいきなり計上し、農業用水として供給を受けている鈴鹿市の了解もなく、一方的に進めてきたことが発端でした。
加佐登ダムの水には、企業庁が工業用水ワクとして権利を持つ水も含まれていますが、しかしそれは将来の「鈴鹿の工業用水」のためのものであり、三重用水事業に一度も参加していない亀山市にもっていくのは、まったくスジ違いだとの認識で、市当局も議会も一致し、今回の意見書となったのです。
シャープは大きな2期工場を建設中ですが、水の確保の予定もなしに進めるとは、とんだ失態です。シャープのためにムリを通してきた県当局の責任がきびしく問われることになります。

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