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「北朝鮮問題」で思うこと【06.07.12】

「アメリカのミサイル」は良かったのか?

わが田のイネも、青々と育ってきました北朝鮮という国は、何を考えているのか、よく分からないですが、とにかくいきなりミサイルを発射するなどというのは物騒きわまりないです。日本をはじめとする世界の各国が抗議するのは当然です。
一方で、私が大きな疑問を持っているのは、あのアメリカのイラク攻撃の際には、日本政府は大賛成したという事実です。アメリカはイラクが「大量破壊兵器」を持っているという理由で、膨大な量のミサイルをイラク市民の上にまき散らして、何万人もの民間人を殺したのです。
北朝鮮のミサイルに抗議する先頭に立っている連中が、アメリカのミサイルには反対どころか、日本の自衛隊まで出して応援してきた事実、これを今きちんと言わなければ、国際世論が日本の正当性を認めることはないのではないか?

北朝鮮のウソは許せず、アメリカのウソは不問にする

近くの「山の神」に咲いている花横田めぐみさんの「夫」の話す「めぐみは死んだ」という話は、どうも作り話のようで信用できない。両親からすれば、こんなウソつきの国はない、と怒り心頭なのは、よく理解できます。
しかし、国家的なウソつきのレベルでは、アメリカの方も負けていません。どこにもなかった「大量破壊兵器」を理由にイラクを攻撃し、いまだにその反省もしていないのですから。実際に殺した数からすれば、アメリカが最悪です。しかもまだ、堂々とイラクに居座っている。
日本の小泉首相をはじめとする政治家は、北朝鮮のウソつきを追及し国際世論を味方にしたいのなら、そのおなじ口から「アメリカのウソつき」を糾弾する良識を持たねばならないと思います。
隣近所とはすべて仲を悪くしている、奇妙な国・日本。海の向こうの親分とだけ仲良し、というより「忠実な子分」、国際社会の笑いものになるような情けない国・日本。
藤原先生の言う「国家の品格」を、世界から賞賛されるような国になる道は遠いと、嘆くだけではすみません。

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