<< 活動日誌の目次に戻る|印刷用画面 >>
中国の古都・西安に行きました【06.08.26】
唐の都・長安、シルクロードの起点、歴史の街
20〜24日、夏休みの旅行で中国の西安に出かけました。昨年の夏は、突然の国会解散総選挙で、予定が全てキャンセルになってしまったので、2年ぶりの旅行です。一昨年は現在の中国の首都・北京に行ったので、今回は昔の都・長安、今の西安としました。
西安とその周辺は、紀元前から、周・秦・漢・隋・唐の王朝が首都として、数多くの遺跡などがあります。また、シルクロードの出発点として、西域やヨーロッパとの交易、文化の交流が活発に行なわれた拠点にもなりました。
西安市街は、いま至る所で建設工事や古い建物の取り壊しが進められていて、新たな開発の時期のようです。(北京もそうでした)そんな中で、町の中心部を囲む「城壁」が完全に残っていて、中国最大だそうです。少し登って歩く観光コースだけでなく、自転車を借りて一周するコースに挑戦しました。一周13キロ、2時間半ほどかかりましたが、四方から街の様子を眺めることができました。すべてレンガ敷きでガタンガタンと振動して、尻が痛くなりました。
絶大な権力者、秦始皇帝の兵馬俑遺跡
世界に知られた兵馬俑遺跡は、やはりすごいものでした。等身大の兵士や馬が8000体以上も並ぶ姿は、秦始皇帝の権力の大きさと、2200年も昔の技術や文化の高さで、見る者を圧倒します。
近くにある始皇帝の墓は、まだ手付かずのまま。この地下には、兵馬俑を上回るすばらしい「地下御殿」があると言われています。
一昨年見た万里の長城といい、この兵馬俑といい、城壁といい、中国のスケールの大きさには感動させられます。
宗教も衣食住の文化も、みんな中国から日本へきた
唐代の高僧・玄奘三蔵法師が天竺(インド)から経典を持ち帰り翻訳した「大雁塔」などの寺院、日本から空海が来て学んだ寺など、西安は仏教伝来の中継地でもあります。
着るものでは絹、食べ物ではスイカ(西瓜)など、今の日本で当たり前にある物のほとんどは、西域や中国からはるばる伝わったものだと、実感します。
そして、何といっても「漢字」。言葉が通じなくても、字を見ていれば何となく分かるのです。これも日本が漢字の国だからです。
道端のいろいろな商店や、にぎやかなバザール、露店をのぞいて歩くのも楽しいものでした。新しいものと古いものが混在し、活気にあふれた西安の街でした。
イスラム色が強い路地の商店街・化覚巷
中心街は広くて人がいっぱい、活気がある
<< 活動日誌の目次に戻る|印刷用画面 >>