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青空の下、小学校の運動会【06.10.01】

観客に「見せる」演出が多くなった

組立て体操の、真剣な演技30日は地元・深伊沢小の運動会でした。さわやかな秋空の下で、子どもたちものびのびと体を動かしていました。
毎年運動会を見に行ってますが、今年とくに気づいたのは、「観客席」を意識した演出です。たとえば幼稚園児の「かけっこ」、10人しかいないので、2組走るだけですが、走る前の入場行進を、ずーっと観客席の前を通って、拍手を浴びながら進むのです。終わってからも、観客席の前を通って退場していきます。
以前では、演技を本部席に向かって行ない、観客席には尻を向けるようなやり方が多かったのですが、いまは逆になっていて、来賓席にいるとちっともいい所が見られないようになっています。写真も、観客席の方に出かけて撮ったものです。
これは大変いいことです。運動会の主役は子どもたち、そしてその姿を親や家族の人たちにしっかり見てもらう、本来のあり方になったのだと思います。

「学校評価」も意識しているのかな?

1・2年児童の大まりころがし幼稚園まで入れて178人という小規模校の良さは、徒競走のときに1人ずつ「第1コース○○さん」とコールされて、拍手と声援を受けてから走る、ということに象徴されています。うちの子はいつ出たのか分からない、というようなことは無く、みんなが主役になります。
なごやかな雰囲気の楽しい運動会でした。自分の子どもがいた時とは、感じ方も違いますが、やはり運動会は「地域の祭り」、1大イベントです。
わが母校も、ことし「学校外部評価」の対象校になり、先日私にも校長先生から「評価委員」の依頼がありました。
この運動会のように「開かれた学校」「地域とともにある学校」に向けた取り組みならば、良いことです。しかし「学校評価」の本質は、競争と格差を教育に持ち込む」ことですから、学力の競争などがエスカレートすることも予想されます。東京ではすでに、学校間格差が広がり、入学者ゼロの学校も出てきて、地域が崩壊する現象も現れているそうです。
何のための評価か、何を物差しにした評価か、がきびしく問われてくることになります。

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