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アメリカ人は憲法9条をどう見るか【07.01.29】

9条の会すずかのユニークな学習会

話すマクダニエルさんと、通訳する重田さん28日に文化会館で「9条の会すずか」の第10回学習会がありました。今回は、いま四日市に住んでいるアメリカ人教師を講師に、一般的なアメリカ人は、戦争放棄をうたった日本国憲法9条の考え方を、どう思うのかなどについて語ってもらいました。
フロイド・マクダニエル・ジュニアさんが英語で話し、それを世話人の重田さんが日本語で通訳する、という方法での講演だったので、最初の話だけで2時間かかりました。しかし内容はかなり刺激的で、なるほどアメリカ人はそう考えるのか、ということがいくつもありました。
詳しくは、9条の会すずかのHPに出ると思いますので、私の感想だけ。
マクダニエルさん曰く、「多くのアメリカ人は非暴力を最高の理念とは考えていません。むしろ戦うことは『美徳』だと考えています。」「私たちは攻撃されたら攻撃し返すことが正しいと信じています。」「「アメリカ人は世界に対して、全てのものは敵になりうるという見方を持っています。友好的な国すら敵になりうると考えています。」「従って、地球上の全ての国がまず武器を放棄しない限り、アメリカは憲法9条を採用することはないでしょう。」
彼自身の意見でなく、アメリカ人の「常識」のようなものを語った、というものでした。アメリカ人から見れば、日本の9条は「丸腰で野蛮な敵に立ち向かう」ようなものなのです。「最良の防御は、良い攻撃となる」、つまり世界のどこよりも強い武力を持っていることが、身を守るために必要だと考えているのです。
これに対して日本は、かつてそのような考えの下にアジア侵略へ突き進んでいった歴史、その反省の上に立って、武力を放棄し戦争はしないと宣言したのです。アメリカは
ベトナムやイラクでやってきた侵略行為を、そうは思っていない、単なる「失敗」だと考えているようです。自分の国が攻められた経験は、「真珠湾」と「9・11」だけで、日本が各都市に空襲を受け、2発の原爆を受けたような、本当の痛みを感じていないからでしょうか。でもベトナムでもイラクでも、多くの兵士が死んでいるのだから、「もう戦争は止めよう」の声が多数派にならないのか、と思うのは、やっぱり日本的なのかな?
とにかく、アメリカ人と日本人の考え方の違いがよく分かったのが、収穫でした。

市役所の立体駐車場の手直し工事すすむ

西側の出入口を取り付ける工事です市役所の立体駐車場の出入口が1ヶ所しかなく、おまけに前の道路がすぐに詰まってしまうために、すぐ渋滞して出られなくなる、という不便を解消するための工事が進んでいます。2ヶ所目の出入口を西側に作り、車の流れを分散する工事です。私は出来た時からこの欠陥を指摘し、手直しを求めてきたのですが、やっと実現となりました。
素人でも容易に予想できることが、案外プロの技術屋さんでも見逃すことがあるのです。「現場」をよく知らずに、机上の仕事をやっていると陥るミスです。

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