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伊船工業団地の見学会【07.02.16】

地元住民が大勢見学に来ました

オートリサイクルセンターの解体ラインを見学する住民2月13日に伊船工業団地に進出、操業している会社のうち、「PTS鈴鹿」と「三重オートリサイクルセンター」の2社の見学会がありました。私も、以前の竣工式のときに見学して以来、2回目ですが参加しました。今回は一般住民に呼びかけたので、30人ほどが参加していました。
PTS(プラスティックタンクシステムズ)は、自動車のガソリンタンクを製造しています。今は鉄ではなくオールプラスティック製です。PTSでは現在、ホンダのストリーム用のタンクと、新たに三菱のデリカ用のタンクを作っていました。
従業員は35人との説明でしたが、「正規従業員ですか?」の質問には「8人が派遣です」と答えていました。群馬の親会社からの出向が8人、したがって地元採用は半分ほどということになります。24時間操業の2交代勤務で、作業そのものはロボットがやるので、人は機械の監視や製品の移動などを行ないます。
オートリサイクルセンターは、廃車の解体処理を行ない、使える部品はリサイクルに回し、最後に車体をプレスして製鉄所に送り、ほとんど廃棄物を出さないということです。いま1日55台を処理しているが、外にたくさん置いてある廃車は350台、1週間分しかないとのことで、「どんどん持って来て下さい」とPRしていました。

実はこの工業団地、市は9億円の赤字なのです

1台ずつプレスされた自動車のボデイのべ10ヘクタールのこの工業団地、4社が進出して全部埋まりメデタシというように見えますが、実はそれほどめでたくはないのです。
鈴鹿市土地開発公社の資料を見ると、土地が売れたのは0.4ヘクタールだけで、あとの9ヘクタールは10年契約の「借地」となっています。つまり各企業は、土地を買わずに工場を建てているので、これから儲かってきたら買おうという約束なのです。その借地料も、市の工業振興条例により補助するので、企業は事実上「タダ」で使っていることになります。
また、バブル末期に公社が買収し造成した費用などの現在高は22億8800万円。しかし下落した地価の現時点での評価は、13億8240万円で、差し引き9億円は、もし各企業が土地を全部買い取っても回収できない「赤字」となります。公社の赤字は、すなわち鈴鹿市の赤字です。
亀山のシャープほどではありませんが、鈴鹿市にもこんな問題があることを忘れてはなりません。

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