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長良川導水計画が、亀山シャープへの給水で「凍結解除」【07.03.10】

鈴鹿市もわずか1〜2千トン受水の「お付き合い」

ヒョウタンツギは、辻褄の合わないときに登場8日の市議会本会議・一般質問で、私は鈴鹿市の水道に長良川河口堰の水を入れる「長良導水計画」の今後についてただしました。
県企業庁は、日量47,600トンもの導水を各自治体に押し付けていますが、どこも水需要の低迷で受水の必要性がなくなったため、事実上「凍結」していました。ところが今年に入って企業庁は、まったく新たに亀山のシャープ工場に7,000トンを給水するために計画を変更し、急に工事を再開すると決めたのです。
しかも給水計画量は、6割も減らして18,000トンにしました。これは導水計画の目的の根本的な変更といえます。すなわち、河口堰の水を各自治体に押し付けることから、大企業シャープのために工業用水を提供することに。
しかし、自治体へはその「余り水」を、少量になってもやはり押し付ける姿勢は変わっていません。
計画変更量 18,000トン − すでに給水している量 6,400トン − シャープへの新規給水 7,000トン = 余り水 4,600トン
この余り水を、桑名市・四日市市・菰野町・鈴鹿市で分けると、たったの1,000トン余です。私は「鈴鹿市の給水能力11万トンから見れば「誤差」ほどの少量を、受水する必要などないではないか」と聞きました。水道局長は「給水能力は充分あるが、この水も必要と考える」と、苦しい答弁。顔は「こんな水は要らない」という表情でした。

水道拡張5期計画も変更は必至

こちらが先決、老朽化のすすむ汲川原水管橋私は、この長良導水を13,000トンも受水するとした水道拡張第5期計画も、スタートの2000年から一度も計画と実態が合ったことがないばかりか、ますますかけ離れていくので、もう根本的に見直すべきだと考えます。
西部の椿一宮町に、長良導水を受けるための貯水量12,000トンの配水池が計画されていて、すでに広い用地が買ってあります。私はこの配水池はどうするのか聞きました。水道局長は「2〜3000トンに縮小する」と答えましたが、用地のムダや配水計画の見直しなどの作業のムダになります。
県企業庁は、RDF発電所の爆発事故や、この長良川導水の破たんなど、ロクな仕事をしていません。こんなところの言いなりにならず、鈴鹿市民の声をしっかり聞いて行政を進めてほしいものです。

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