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議会レポート148号を発行しました【07.09.16】

消防職員が足りない現場は、エッと驚く状態

中国四川省、チベット民族の歌舞ショー9月定例会の中盤にさしかかっています。今回のレポートは、一般質問で取り上げた消防職員の問題、市税の納付方法などを中心に報告しています。
鈴鹿市の消防職員の数は、消防庁の示す「基準」の63%という低さです。これまでも基準219人に対して188人というような、総数での問題として取り上げたことはありますが、今回は「出動する消防車に何人の消防士が乗っていくのか」と、具体的に聞きました。
だいたいの人は、火事現場に消防車が飛んでくるのを見て、5人ぐらいは乗っているだろうと思っているのではないでしょうか?ところが、実態は「2人」しか乗ってないことが多く、10台のうち2台です。「3人」が5台、「4人」が2台、「5人」はわずか1台という、びっくりするような現場の状態です。
消防庁「基準」は、消防車1台には5人乗車、条件によっては4人でも良いとされています。鈴鹿市の実態は、7割が基準違反ということです。

救急車が出ると、残るは2〜3人に

チベット民族の住宅ひとつの分署を例にとると、1班8人の2班が24時間ずつ交替で勤務しています。消防署は年中無休ですから、この8人から週2日の休日や年休をとる人が2〜3人欠けるので、実働人員は5〜6人、これに昼間は署長1人がいますが、夜間は5人の場合が多いのです。
救急車は1日に3〜4回出動しますが、出て行ったら最低1時間は帰ってきません。救急車には必ず3人が乗車しますので、5〜6人から3人引いて、残りは2〜3人となります。そこに「火災」出動ができると、消防車に「全員」乗って現場に急行します。署は無人になるので、閉めてカギをかけて出かけるのです。
消防長は議会答弁で、1台の人数は少なくても現場では何台かのチームで作業していると言いました。たしかにそうですが、何台かが同時に到着することはあり得ません。いちばん近くの分署の車が真っ先に駆けつけるのです。その時、2人で何が出来るのか?野原の枯れ草なら水をかけることは出来ますが、建物火災の場合は現場の把握、救助すべき人が居るのかなどの判断・対応は2人では無理です。ある若い消防士は、「消防学校で訓練したことがほとんど役に立たない」と嘆きます。
マンパワーの充実は、待ったなしの課題です。

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