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早川一光さんの楽しいお話【08.09.10】

「ボクが行きます」と言ってしまって60年

歩き回って話す早川一光先生9月7日の鈴鹿市母親大会で、京都で地域医療に尽くして60年がんばってきた「わらじ医者」早川一光先生のお話を聞きました。とにかく面白いお話で、「追っかけ」ファンの人も大勢やって来て、会場のジェフリーは180人と満員になりました。
戦争で多くの友人が死んでいった中、早川先生は医学部に進んだおかげで生き残り、二度と戦争はいやだ、権力を信用してはいけない、を信条に戦後の人生を歩んでこられました。京都・西陣の貧しい地域の住民がお金を出し合って、自分たちの診療所を作る運動に出会い、医者を探しに大学にきた住民に、思わず「ボクが行きます」と言ってしまった早川先生、それから85歳の今日まで、この道ひとすじ。
「いったん引き受けたからには、最後まで責任取る。それが今はどうですか、総理大臣が2人も続けて、平気で仕事を投げ出す。ひどいですなあ」彼らに、早川先生の爪のアカを飲ませたい。約2時間、会場を歩き回りしゃべり続け、ほんとに元気な老人でした。

石田さん、市民のためにがんばってますか?

北アルプスの高山植物私は当日、光栄にも早川先生を白子駅まで送迎するお役目をいただき、早川夫妻とお話しする機会を得ました。講演会ではエネルギッシュに話す先生も、車中ではおだやかな老夫婦でしたが、「石田さん、鈴鹿の医療はどうなってますか、市政では何がいちばん問題ですか?」などと鋭い質問をされるので、さっと答えられずにもごもごしてしまいました。
次の日に電話があり、「きのうの話はどうでしたか、いいことより何か足りなかったとかいう感想をもらえば、次の話に生かしますので」と、あのお年でも向上心にあふれた謙虚な態度に、また感銘しました。「石田さん、市民のためにがんばってますか?」自分に厳しく、人をいつも励ます早川先生、あんな老人になれればと思いますが、ムリだろうなあ。いつも新しいことに興味を持ち、挑戦し続ける姿勢は見習いたいものです。

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