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市立幼稚園統廃合の答申案ほぼ決まる【09.10.13】
23園から9園に、廃園すすめる計画
13日、第12回「鈴鹿市幼稚園再編整備検討委員会」が開かれ、これまでの議論をまとめて「答申」を出す、その案が審議されました。これまでの委員会を傍聴してきましたが、基本的には園児の減ってきた幼稚園を廃園にして、10の中学校区に見合う9幼稚園に最終的に統合する方向が承認となりました。
その案の中でも、私の地元・鈴峰中校区は、「速やかに統廃合することが必要」とされました。椿、深伊沢、庄内の3園は、いずれも定員35人の半分にも満たないからという理由です。そして、深伊沢と庄内は廃園、椿は残して、子どもはここに集めればよいというのです。
私の孫の1人目が、来年幼稚園に入る予定です。園長(校長)に来年の園児数を聞くと、やっと13人集まりましたとのことで、少なくて「休園」にならずにやれやれです。しかし、もともと幼児の総数が少ないので、園児が減るのも当然です。小学校の児童数も、少ない学年では21人、庄内小では19人、椿小では17人という状態で、全員が幼稚園に来ても定員割れです。これをただ「費用対効果」の理屈だけで統廃合するのは、納得がいきません。
なぜ幼児を「中学校区」でまとめようとするのか
この検討委員会の議論を聞いていて、最初から「何で?」と疑問に思っているのが、議論のベースを中学校区に置いていることです。わが鈴峰中校区は、鈴鹿山麓のだだっ広い農村地域で、中学生は自転車でやっと通って来ますが、4才、5才の幼児がどうしてただ1園にされた椿幼稚園に通えるでしょうか?毎日親が送迎するのも大変です。
鈴鹿市の幼稚園は、多くが小学校に併設されているという利点がありますが、その一番いい所が無くなってしまうことになります。わが家で考えても、深伊沢が廃園にされたら、椿に行くかといえば、行かずに近い所の保育所に行くのではないかと思います。
実際は3園の「統廃合」ではなく、2園の「廃園」にしかならないのではないでしょうか。
効率の悪い田舎に住むな、子どもの少ない地区は中心部並みの幼児施策は求めるな、というような考え方は、行政の正しい姿ではないと思います。農村部に安心して暮らせる、子育てもゆったり出来る、行政がそんな姿勢でいれば、田舎に若い人たちが沢山住み着くようになるのではないでしょうか。
また議会で問題提起したいと思います。
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