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9条の会で「イラクへの自衛隊派遣は憲法違反」判決の学習【09.10.19】

お母さん弁護士のお話に納得

9条の会で講演する岡村晴美さん18日、9条の会すずかの定例学習会がジェフリー鈴鹿で行なわれました。原告であり弁護団のメンバーでもある岡村晴美さんのお話を聞きました。
「イラク派兵差止め名古屋訴訟」の勝利判決が08年4月にあったことは知っていましたが、その画期的な内容については岡村さんの話を聞くまでは、あまり認識していませんでした。
判決の論旨はスッキリしています。@イラクの首都バグダッドは戦闘地域である、Aその地域に多国籍軍の兵員を空輸することは、武力行使と一体である、B自衛隊が空輸を開始した06年に米軍が増派され、掃討作戦が強化された。Cしたがって航空自衛隊の活動は「武力行使」すなわち戦争であり、憲法9条1項違反である。
また、判決は「平和的生存権」という国民の権利を、正面から認めたという点でも画期的なものです。
岡村さんは、子どもを持つ母親として「イラクの子どもやお母さんのことを思うと、何かせずにはいられなかった」と、この裁判への参加の理由と、勝利判決を全国に広める活動の原動力を語りました。このような原告の思いが裁判官の心と通じ合い、すばらしい判決になったのだと言います。

大黒屋光太夫記念館を訪ねました

大黒屋光太夫記念館の前で9条の会に行く前に、若松にある大黒屋光太夫記念館に立ち寄り、「桂川甫周没後200年記念特別展」を見ました。桂川甫周は、徳川幕府に仕えた医師で、蘭学者でもありました。ロシアから帰国した光太夫からくわしい聞き取りを行なったり、「解体新書」の翻訳にも参加するなど、鎖国時代の日本で西洋や世界の医学・科学・文化を広める役割を果たしました。
甫周の生きた200年前、18世紀後半は、欧米ではアメリカ独立、フランス革命の時代ですが、日本はそれからさらに80年も鎖国を続けていました。そんな中でも、世界に目を向ける日本人はオランダを通じて、新しい知識を吸収しようと貪欲に勉強をしていました。
展示されている世界地図や地球儀、人体図などは、現代では当たり前のことが、手探りで勉強しなければ分からない中で、なかなかのレベルに達していたことが分かります。
情報化の現代でも、イラク問題一つを見ても、私たちは正しい知識や情報をどれほど自分のものにしているのだろう、しっかりとものを見る、世界を見る目が大切だと感じました。

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