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ちょっとうれしい、非正規切りの若者の就職【10.01.23】

生活は何とかなっても、仕事がない

市庁舎から伊勢湾方面を見る昨年は、ほんとうに沢山の生活相談がありましたが、その中心は「派遣切り」で仕事も住む所も失った若者、そのあおりを食って失業となった中高年の方々。09年初頭からホンダの期間工1760人の首切りが始まり、鈴鹿市は一挙に「失業と貧困」が表面化しました。
私たちも「一日派遣村」や、個々の相談活動で、多くの方のお世話をしてきました。夏ごろは、プレハブの共産党事務所に4〜5人が寝泊りするという時期もありましたが、その後は生活保護が決定したりアパートが見つかったり、それぞれが一応、落ち着き先ができました。
年末に、「その後」どうしているか、訪問したり電話したりしましたが、「なんとかやっています」、でも仕事は「まだ見つかりません」「アルバイトでつないでいます」という返事が多かったです。

別人のように表情が明るくなった

市庁舎から鈴鹿の町並みと山を見るそんな中で、福祉施設で働きだしたAさん、業者団体に採用となったBさん、労働条件は決して良くないが、正規職員となれたことでやっと落ち着きました。
初めて会ったときは、無表情で疲れ果てた感じ、何を聞いてもボソボソとしか話さない、そんな彼らが、今ではニコニコと笑いながら、しっかりと話をする、当り前の若者になっています。毎日仕事に行く、人の役に立っている、自分で生活していく、「人間」としての誇り、生きる楽しさを取り戻したら、こんないい笑顔の若者になるんだと、感動すらしました。
まだ仕事が決まっていない人たちも、とにかく住む所があって、最低限の生活が保障されているので、落ち着いた表情で「焦らずにがんばります」と語ります。
こんな若者たちから、笑顔も希望も奪い去る「格差社会」、こんなひどい社会、悪政を変えなくてはと痛感する、今日この頃です。

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