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新築した神戸中と稲生公民館【10.04.23】
後になるほどいい建物に・稲生公民館
20日に文教福祉委員会で、平成21年度にできた施設のうち、稲生公民館と神戸中学校を視察しました。
稲生公民館は、もとの建物が老朽化したため移転新築されました。市民センターと一体となった建物で、全体がバリアフリー、ロビーや各部屋の使い勝手、収納スペースもよく考えられています。各地区の公民館を順番に建てて来ているので、後になるほど問題点を克服し、利用者の使いやすい工夫が活かされています。
これで事業予算が、全国レベル並みになれば言うことないのですが。立派なハードに比べて、余りにも少ないソフトの予算、これが鈴鹿市の「特色」です。
オール2階建ての平たい校舎に・神戸中
神戸中学校は、現在地から北に500メートルほど移転して新築されました。全体が2階建て、コンクリート打ちっぱなしの灰色の固まりで、近くを通った人が「何の工場が出来たんか?」と聞いたそうです。
これまでの学校のイメージは、4階建てでベージュなどの色の校舎が並ぶといった感じですが、神戸中は一見、工場のようです。しかし、最近の美容院とかレストランも、そんな建物があるので、われわれのちょっと古い「固定観念」だけで評価してもいけないのかな?要は、この校舎に入る「主人公」の中学生が気に入るか、ここでしっかり勉強やスポーツにいそしめるか、ということが大事だと思います。また、教職員の皆さんが働きやすいかどうかという点も大事です。
廊下をはさんで両側に教室、廊下に窓ナシ
校舎を外から見ると平たく見えるのは、真ん中に廊下があって、その両側に教室が配置された構造だからです。これまでの学校は、北に廊下、南側が教室という構造でしたから、校舎の幅が2倍になる、つまり2棟分が1棟になったのです。
中に入って見ても、廊下は広くなっていて、中央分離帯があってもよいほどの広さです。さらに「なにか違うなあ」と感じるのは、廊下側に窓がなくて、ぜんぶ木の壁になっているからです。授業中にドアを閉めてしまうと、廊下と教室は遮断されて、中は見えません。ちょうど病院や老人施設のような、市役所で言うと12階や13階の、両側に会議室があるフロアのような感じです。
教室の日当たりと通風は?うまくいくか
学校は今も、夏の冷房、冬の暖房が原則としてありません。夏場は教室の窓を開け放して風を入れ、冬は窓から日光を入れることが必要です。
この新校舎は、廊下側に窓がない代わりに、教室の上・天井に窓があって、そこから日光や風が入るようになっています。外から見て「工場」のように見えるのも、こんな構造だからでしょうか。
問題は、うまく計画通りに通風や採光ができるか、という点です。特に心配なのは、北側の教室です。外側の窓は北向きですから、日光は入りません。その分だけ、冬に天窓からサンサンと日光が入るようになるだろうか?また、夏場に風がうまく教室の中を流れていくだろうか?素人ながら心配になります。
この日はまだがらんどうの校舎でしたが、ここに机とイスといろいろな備品、そして大勢の中学生が入ったら、どんな学校になるんだろうか。使い始めは2学期の9月からです。
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