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旧電通学園跡の海軍格納庫を見学しました【11.02.21】
取り壊しになる前の「見納め」に、多くの市民が
20日、白子のNTT研修センタ(旧電通学園)跡地に残っている、「旧鈴鹿海軍航空隊格納庫群」の見学会に参加しました。この一帯の土地を宅地開発する計画を進めるために、解体撤去することが決まり、この日が格納庫を中にも立ち入って見る最後の機会となりました。
この見学会は、「鈴鹿市の戦争遺跡を保存・利用する市民の会」が、NTT西日本と交渉して実現したものです。また、3棟ある格納庫群のうち1棟を、再利用可能な形で解体・保管することも決まり、今後の方向に「再建」の可能性も残すことになりました。
戦時中、戦後にここで過ごした人たちの感慨を聞く
見学の参加者の中には、戦時中この航空隊で働いていた人、戦後「電通学園」に学生として来た人、また「伊勢湾台風」の被害に遭った長島・木曽岬から、この格納庫を「避難所」として、一時期生活していた人、などなど、それぞれの思い出を語りながら施設を巡りました。
元県議の落合郁夫さんは、14才のときに学徒動員で来たことを、また元市議の辻井良和さんは、戦後に郵政職員となり、電通学園で1年勉強したことを話されました。皆さん、「どこに何があった、この建物は何だった」と、鮮明に記憶していました。
軍都として出発した鈴鹿市の象徴のような、格納庫群が撤去されることは残念なことです。これから「再建」に向けての検討が必要になりますが、「どこに」「だれが」「費用は」「利用方法は」「管理は」などの問題が、今のところ何も方向付けがありません。しばらく時間がかかりそうです。
柱のない広大な格納庫内部
飛行機が80機入ったということです。扉をフルオープンして滑走路に出て行きました。
かつては5棟の格納庫が並んでいました。
今は3棟が残っていますが、もう1ヶ月もすればみんな無くなります。
最後の記念に1枚とりました
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