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「内部被曝」の恐ろしさを学ぶ【11.09.18】

9条の会すずかの学習会で河田先生かたる

講演する河田先生18日午後、9条の会すずかの第23回学習会が行われ、元名古屋大理学部助手・チェルノブイリ救援・中部理事の河田昌東氏が、「福島とチェルノブイリ」について話されました。河田先生は、ウクライナに22年通いつづけ、原発事故とその後の住民の健康被害や土壌汚染などを現場で調査してきました。
福島とチェルノブイリの違いは、福島は土壌汚染面積では少ないが、汚染レベルではチェルノブイリをすでに超えている。それも、たまたま早春の季節風が北西から吹いていて、大部分が太平洋に流れたからとの指摘には驚きました。風向きによっては東京あたりにまで重大な被害が及んだかも、という事実にゾッとしました。
河田先生は、「内部被曝」への注意、対策を強調されました。チェルノブイリでも、事故後何年もたってから健康被害が大きく出てきたことから、日本が今のゆるい基準を見直すことが緊急の課題です。河田先生は内部被曝の数値は「シーベルト」ではなく「ベクレル」で表さなければならない、ガンや白血病は1割ほどにすぎず、心臓病、脳血管症、糖尿病などあらゆる成人病の比率が上昇する、などの事実を明らかにされました。

事実を正しく知り、対処することが大事

雨で一日遅れて開かれた運動会(椿小)日本政府や電力会社、推進派の学者などが「直ちに健康に影響しない」とか「年間20ミリシーベルト以下なら良い」などと宣伝していることは、チェルノブイリの現実を理解していない、危険な情報だということが分かりました。また、福島の果物は大丈夫、コメもセシウムは低い、しかしキノコは危険、というように具体的な調査と因果関係の分析により、正しい知識を持って判断することが大事だと、河田先生は語りました。
もし敦賀原発で事故が起こり、季節が冬だったら「伊吹おろし」に乗った放射能が3時間で鈴鹿まで来ると聞いて、福島の被害は人ごとではないと改めて認識しました。

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