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画家・磯部則男さんの絶筆【12.07.08】

絵を描いて50年、最後の日まで絵筆をとって

2010年10月の個展会場にて磯部さんと7日夕方に、「磯部則男さんが亡くなりました」との連絡に、驚きました。そんなに親しく行き来するほどでもないですが、私の25年来の友人でした。展覧会に出かけたり、選挙の応援の言葉をかけてもらったりの、いろいろな思い出があります。本日8日のお通夜での奥様のあいさつでは、前日まで普通の生活で絵を描いていたのに、7日は「疲れた」と起きてこず、昼ごろに冷たくなっていた、とのことでした。いかにも磯部さんらしい最後だったと思います。
一昨年からパソコンに挑戦、ホームページも立ち上げていて、そのブログを見るのが最近の楽しみでした。磯部さんの亡くなる前日・6日に書かれたこの文章が絶筆となりました。磯部さん、安らかにお眠りください。さようなら、ありがとう。
  「つもりちがい十カ条」 磯部則男
 俗世間で言う「つもりちがい」十カ条。
    一、高いつもりで 低いのは 教養
    二、低いつもりで 高いのが 気位
    三、深いつもりで 浅いのが 教養
    四、浅いつもりで 深いのが 欲
    五、厚いつもりで 薄いのが 人情
    六、薄いつもりで 厚いのが 面の皮
    七、強いつもりで 弱いのは 根性
    八、弱いつもりで 強いのが 我
    九、多いつもりで 少ないのは 分別
    十、少ないつもりで 多いのが 無駄
 
 これは知人が京都へ観光に行きましたとき、有るお寺で古くから言い伝えられていますこの言葉を頂きました。何百年前の住職さんが作られたと思いますが、人間の煩悩を唄っています。一句一句今の時代にも通用し、むしろ合いすぎていると考えさせられました。
 今の人間の心の方が、益々煩悩に傾倒しているようです。この10の句の中に自分はどれだけ共鳴するかです。さて私は何句でしょう?    2012 7 6 記

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