<< 活動日誌の目次に戻る|印刷用画面 >>
台風の被害で農業用水路が危機に【14.10.20】
河川からの取り入れ口が崩壊
地元・伊船町の下を流れる御幣川(鈴鹿川の支流)が、8月の台風11号で堰堤が壊れるなどの被害が出ています。その御幣川から伊船町の田んぼへ引き込む用水んぽ取り入れ口が何本もありますが、洪水に洗われて崩壊状態になっています。
先日現地を見て回りましたが、あちこちの水路が傷んでいます。地元から河川の管理者である県に修復の要望が出されていますが、県は河川の堤防や堰の復旧はする予定だが、用水路は管理していないので、地元や市で行うようにと言っているとのことです。
河川の水があふれて用水施設が洗掘されたのに、川と用水は別々に直すべきという理屈は納得いきません。
農業関係者では工事費を負担できない
先人たちが営々として作り上げてきた農業用水の施設が、年々老朽化していますが、台風の被害はそれに追い打ちをかける形になっています。高齢化し後継者もいないところを何とかがんばってコメ作りを続けていますが、用水路が壊れて水が来なくなってはお手上げです。今の制度では工事費の3割が地元負担となりますが、コメ価格の暴落で、そんな費用も出ません。
県や市が、地元負担なしか少しの負担で復旧工事をしてくれなければ、もう耕作放棄になってしまいます。この地域だけでなく、市内どこでも同じ状況となっています。「地方創成」などと言うのなら、農業をまもり自然環境をまもることに力を入れなければなりません。そうでなければ、あと数年のうちに市内中の田畑が荒れ放題になるのではと思います。
<< 活動日誌の目次に戻る|印刷用画面 >>